アレルギーとたたかう理学療法士
及川です。
 
寒さが厳しくなってきたこの時期に
じんましん(蕁麻疹)についてお伝えしてきました。
 
 
蕁麻疹についての以前のブログは以下のものです。
蕁麻疹の出る3つのタイミング
蕁麻疹の出た時にすべきこと
読んでいない方は、ぜひどうぞ。
 
今日は、

蕁麻疹の出る人の共通点

 
についてお伝えします。
 
 
共通点をお伝えする上で
重要なポイントとなるのは
 

「汗」

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です。
 
 
このような人は、
蕁麻疹が出やすいです。
 
 
・汗をかけない(少ない)人
・汗をかく部位に偏りのある人
・汗が急激にたくさん出る人
・体温調節が苦手な人
 
汗は、体温調節において
かなり重要なポイントとなります。
 
体温調節をする上で、
身体は、
輻射、電動対流、蒸発といった
熱の放散システムに加えて、
汗をかくということを通して、
体温を調整しています。
(この辺の説明は、少し専門的になるので、詳しくは、別のブログに書きたいと思いますので、興味のある方は、こちらをご覧ください。)
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蕁麻疹の出やすい方は、
この体温調節(熱の放散システム)に
なんらかのトラブルのある方が多いです。
 
 
蕁麻疹の症状が出る原因は、
まだ解明されていない部分が多いですが、
 

【症状が出る時の共通点】

としては

血液循環の滞り(うっ血)

 ↓ ↓ ↓

急激な血液の流れ

(もしくは、さらにうっ血が進む場合)
 
このタイミングで蕁麻疹が生じている
患者さんが多いです。
 
・汗をかきにくい(少ない)人:
熱がこもりやすく、普段から循環が悪くなっている
 
・汗をかく部位に偏りのある人:
熱がこもる部位と、常に冷えている部位という具合に体の中での温度調整ができていない
 
・汗が急激にたくさん出る人:
汗に血液成分が多く含まれてしまうため(ゆっくりとじんわり出る汗では、皮膚表面に汗が出る前に血液成分の再吸収が行われるため、さらっとした水に近い汗が出る)、この濃度の濃い汗は、皮膚表面に悪影響を与えやすい。
 
・体温調節が苦手な人:
身体の周りの温度に強く影響を受けるため、気温が高いとすぐに熱く感じ、気温が低いとスコグ寒く感じてしまう → 変温動物のようになってしまっている
 
 
蕁麻疹は、
この急激な血液循環の変動に
耐えられなくなった場合に生じる
症状の一つでと私は考えています。
 
したがって、
蕁麻疹の出にくい身体にするためには、
 

「汗のかける身体」

「体温調整のできる身体」

 
これが重要であると感じています。
 
次回は、この身体にする方法について
お伝えいしたいと思います。
 

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