勃起のしくみ「自律神経障害と勃起不全」
アレルギーとたたかう理学療法士
及川文宏 より
https://linktr.ee/Fumi_Oikawa
自律神経障害 ➡︎ 勃起不全
自律神経障害による勃起不全を理解するには、勃起のメカニズムを自律神経の働きから知る必要がありますね。
勃起のメカニズム
勃起の指令を陰茎に伝えるのは「自律神経」
陰茎の勃起は、まず中枢での興奮が陰茎海綿体神経などの自律神経を介して陰茎に伝わります。 陰茎に興奮が到達すると海綿体の血管平滑筋が弛緩し、海綿体への血流が増加します。
海綿体が血流の増加によって段々に膨らみ始めると静脈がだんだんに海綿体による圧力によって閉塞していきます。 静脈が閉塞すると陰茎から外に出る血液がストップし、陰茎内に血液が溜まっていきます。
このようにして陰茎はサイズの増大と硬度の上昇を進め、最終的に勃起陰茎となります。
自律神経により勃起の指令を陰茎に伝えられるということですね。
陰茎における血液循環は以下の血管(動脈・静脈)にて行われます。
陰茎の解剖(動脈・静脈)
勃起は、性的興奮を引き金に中枢から陰茎海綿体神経の副交感神経を介して末端から放出されるアセチルコリン、並びに、 血管作動性腸管ペプチドの作用により海綿体の血管平滑筋が弛緩し、 動脈血の海綿体への流入を促進させて勃起が生じます。
勃起が落ち着くには、交感神経から放出されるニューロペプチドYとノルアドレナリンの作用により海綿体の血管平滑筋が収縮し、動脈血の海綿体への流入が低下することにより起こります。
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自律神経障害による勃起不全
ブラッドバリー・エグルストン症候群とは?
・中年男性に多いとされる疾患
・慢性自律神経障害
勃起不全、起立性低血圧、膀胱直腸障害など
・ 病初期は起立性低血圧から発症する事が多い
自律神経障害を判定する長時間心電図のCV-RRの低下やシェロング試験の陽性判定などがある
・虚血性心疾患の警告疾患
動脈硬化性によって発症する勃起不全は虚血性心疾患の警告疾患とされる側面もあり、より勃起不全の原因精査の重要性が増している
・虚血性心疾患の警告疾患
動脈硬化性によって発症する勃起不全は虚血性心疾患の警告疾患とされる側面もあり、より勃起不全の原因精査の重要性が増している
今回は、勃起のしくみについてお伝えしました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
アレルギーとたたかう理学療法士
及川文宏より
日本アレルギーリハビリテーション協会
アレルコア
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