全国的に梅雨も明け、
本格的に暑い日が
続いていますね。
 
こんな暑いの中、
アトピーの症状が悪化する方が
増えています…
 
それは、
暑さで、
「たくさんの汗をかくから・・・」
だと思いますか!?
 
本当にその理由ですか???
 

「アトピーで辛い思いをしている

 あなたは

 汗をたくさんかきますか?」

 
汗をかきにく方ではありませんか?
 

アトピーに悩む人の多くが

汗をあまりかかない人です。

 
もしくは、
 
汗をかく身体の部位が
とても偏っている人です。
 
 
アトピー性皮膚炎の患者さんは

汗をかきにくく

熱が体の中にこもりやすい

人が多いです。
 
アトピー性皮膚炎と
汗をかくということが
必ず一致していたら
 
身体の汗腺の多いところと
アトピーが強く出ているところが
一致するはずですが、
一致していない場合がほとんどです。
 
汗腺の多い場所は、以下の図で表されますが、
汗腺分布
アトピーの多く認められる
肘の内側や膝の後ろが
上記の図に含まれていませんね。
 
汗が、皮膚や身体にとって
どんな役割を果たしているのかを
しっかりと知った上で、
アトピーとの関係を
考える必要があります。
 
 

【汗の働き】

汗についてまとめると以下の3つにまとめられます。
1.水分の保持
汗をかくことで角質層に水分を供給し、うるおいを与えてくれます。これは肌バリア機能を高めることにつながります。アトピーの肌は水分が不足している状態のため、水分量の保持が大切です。
2.皮膚の温度調節
汗が蒸発するときの気化熱を利用して、皮膚や体内の温度を下げてくれます。皮膚のかゆみは、体温が37℃のときにもっとも感じやすいと言われています。汗をかいて体温を下げることで、かゆみを抑えてくれる役割を果たしてくれます。
3.抗菌成分の供給
肌バリアを失ったアトピーの肌は外部からの刺激に弱く、汗に含まれている免疫グロブリンや抗菌ペプチドが肌を守ります。
 
この3つを知ると
汗をかけないということが
どういうことか分かりますね。
 
汗をかけないことで
1.水分を保持できない

→ 乾燥する

 
2.熱がこもってしまう

→ 痒みを感じやすい皮膚温である37℃となりやすい
  炎症が助長されやすい

→ 掻きむしってしまう

 
3.抗菌ペプチドが減少する

→ 免疫機能が低下する

 
このように汗をかけないことで
皮膚の免疫機能の低下を
引き起こすこととなります。
 
 
ただし、ここで注意が必要です。

汗をかいたままの放置は

アトピーを悪化させます!

 
汗をそのままにしておくと、
汗の中で、菌が繁殖したり
汗と共に出ていた老廃物を
皮膚バリアが壊れているところから
再び、皮膚の中に取り込んで
しまうことがあるからです。
 
 
汗は、上で述べた通り、
保湿
温度調節
抗菌
において、重要な働きをします。
 

んじゃ、

どうすればいいのか!?

 
 
汗をかいた後は、
長く放置はせずに
 

「シャワーで洗い流すべし!」

※この際、石けんは使わない!
(必要な油分まで取り除いてしまうため)

※シャワーが難しい場合は、濡れたタオルでポンポンと押し付けるような形で優しく汗をタオルに吸収させる!
 
暑いこの時期は、
たくさん汗をかいて
なるべく早く
シャワーを浴びましょう!!
 
次回は、
汗腺について、
詳しく説明したいと思います。

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