体幹を鍛えるとアトピーが改善する!?
姿勢とアトピー性皮膚炎には、強い関係性があります。
アレルコアにいらっしゃる患者さんにおいて
ご自身でも姿勢が悪いと自覚されている方が
ほとんどです。
姿勢の悪さを自覚されてはいるものの、
「姿勢の悪さ」と「アトピー性皮膚炎」
の関係性を知っている人は全く居ません。
この関係性を知るためにも
皮膚科医の山本綾子先生の考え方はとても参考になります。
以下、山本先生の記事です?
体幹のかゆみで多いのが、背中の上部(肩甲骨あたり)と腰。
「ベルトがすれて腰がかゆい」という男性の話を聞くことがあります。
あるいは「ブラジャーのひもが当たって肩甲骨の付近がすれてかゆいみたい」と話す女性も結構、いますよね。
実際に「腰や背中がかゆいのは、すれるからだ」と思っている人は多いでしょう。
でも人間の背骨の構造上、正常な姿勢であれば、肩甲骨や腰は出っ張っていないので、その部分だけかゆい、というのはおかしな話です。
今回は、姿勢と湿疹部位の関係、体の中心軸について解説します。
【湿疹を繰り返す人は、お腹の「谷折り線」に注目!】
アトピー性皮膚炎を発症している患者さんの中には、ステロイドを塗って一旦治ってもすぐに繰り返すようなしつこい湿疹が、体や顔、頭に出る人がいます。実はそうした患者さんは、お腹に“ある特徴”があります。
それは、お腹に深いシワがあること。まるで折り紙の「谷折り線」のように、くっきりとした線です。「それ、肥満で三段腹になっているんじゃないの?」と言われそうですが、違います。痩せ型~普通の体系の人にもぜひチェックしてみてほしいのですが、
お腹を曲げたときに「段々腹」のお肉に一致して、シワができていませんか?
そのシワこそが、谷折り線。アトピー性皮膚炎患者さんの場合、症状が軽めの人ほどシワは薄く、本数は少ないです。
成人でアトピー性皮膚炎が重症の場合、くっきりと深く刻み込まれたシワが4~5本できることもあります。また、谷折り線自体は薄めでも、腹壁がしわしわとなってしまうケースもあります。どちらも腹筋が足りず、腹部が押しつぶされたことにより、シワになっているのです。
この特徴は成人のみならず、乳幼児にも共通します。もし、お座りができる(腰が座っている月齢)お子さんがいつも同じ場所にしつこい湿疹ができていたり、全身がひどくカサカサしていたり、アトピー性皮膚炎と診断されているようであれば、まずお子さんを椅子や床に座らせて、2、3分ほど観察してみてください。背中を丸め、腰が曲がり、お腹が段々腹あるいはしわしわになるような場合、成人と同様、腹筋が足りないことが原因で、腹部が押しつぶされているのです。
そして私自身が、今までの医学では、解明しきれていないアトピー性皮膚炎の発症機序(メカニズム)に気づいたきっかけも、このお腹の谷折り線でした。
【首や腰は大きく曲げるようにできていない】
【猫背は本来のS字カーブを逆転させてしまう】
【ホテルマンに学ぶ!? きれいなお辞儀の仕方=正しい体の折り曲げ方】
【武道の座礼から体本来の使い方を学ぶ】
【本当に必要な“腹筋”とは腹を膨らます力】
【腹筋不足→猫背や反り腰→肩甲骨付近や腰に負担→筋肉硬化→湿疹】
上記の項目について詳しくは、下記にリンクに記載されておりますので、ご覧ください?
日本アレルギーリハビリテーション協会オフィシャルブログ
【著者】
山本綾子(やまもと あやこ)
山本ファミリア皮膚科 駒沢公園皮膚科専門医
オフィシャルブログは
「皮膚科専門医 山本 綾子 のアトピー撲滅プロジェクト」