アレルギーとたたかう理学療法士
及川文宏 より
https://linktr.ee/Fumi_Oikawa

    

アレルギー症状を向き合っていく上で
やっぱり大事だと感じます!

自律神経を鍛えるという視点

このブログの後の方で、⇧この言葉の意味をお伝えしますね。

   

アレルギー反応を原因とした炎症が起きている時には、しっかりと薬を使う必要がありますね。

  • アトピー性皮膚炎
  • 喘息
  • 蕁麻疹

  

特にこれらの疾患については、過剰な炎症反応を薬で落ち着かせる必要がありますね。

喘息発作による死亡者の減少には、吸入ステロイドなどの炎症を落ち着かせる薬が大きく関与していることは間違いないですね。

   

アトピー性皮膚炎、喘息、蕁麻疹などのアレルギー疾患の治療において、
ステロイドや生物学的製剤などのおかげで、たくさんの患者さんが辛い症状から救われていますね🍀

また、炎症などの症状を抑える薬での治療だけではなく、アレルギー反応をそのものを改善するため

花粉症 ➡️ 舌下免疫療法

食物アレルギー ➡️ 経口免疫療法


などによる治療が行われてきていますね。

       

舌下免疫療法

舌下免疫療法

 スギ花粉とダニにおけるアレルギー症状に対して行われる治療方法の一つです。舌の下には体内に入っていくものがどんなものであるのかを調べる「検問」の役割をする細胞(樹状細胞)がたくさん居ます。その細胞にスギ花粉やダニが、体内に入っても悪さをしないヤツだと繰り返し覚えさせていく方法がこの舌下免疫療法ですね。

 治療効果が出てくるのに時間がかかることや治療の継続が大変であること、スギ花粉とダニにおける治療しか保険適応になっていないことなどが今現在の課題と思われますね。

       

経口免疫療法

経口免疫療法

 アレルギー症状が生じる食べ物について、食物負荷試験を通して食べられる量を検査し、その量を継続的に食べることで免疫の過剰な反応をなくしていく(経口免疫寛容)ことを目指していく治療方法です。根本的な治療が期待される一方で、まだまだ期待通りの結果が出ていない部分も多いようです。


・Vickery BP. et al. J Allergy Clin Immunol 2014;133:468-75
・Caminiti L, et al. J Allergy Clin Immunol Pract 2015;3:532-9

    

食べる続ける期間が長く必要であることや食べることを辞めてしまった後の症状の再発などの課題が、改善されてくることが期待されますね。

この2つの治療には専門的な知識と経験が必要なですので、必ず専門医にご相談くださいね。



舌下免疫療法も経口免疫療法も

アレルギー反応自体を減少させる治療


根本から治していこうしている治療方法ですよね!

     

ステロイドや生物学的製剤などの薬による症状の改善もとっても大事だと感じていますが、やはり出ている症状を落ち着かせる薬には変わりないですよね。

『アレルギー反応が、なぜ起きているのか?』


薬による治療とともにやはりここにも目を向けていかないといけないと思うんです!

『なぜ、ケンカを売らなくても良いはず物質や食べ物に対して
過剰な反応を起こしてしまうのか?』

     

ここに向き合っていくには、一番最初にお伝えした

自律神経を鍛えるという視点

が大事になってくると思うんです。

      

アレルギーは本来の免疫反応が「必要以上に働きすぎている」状態
と説明されるかと思います。

免疫反応を司っているのは、自律神経をはじめとする身体の自動的(随意的)な活動ですよね。

       

アレルギーを持っている人の中で、自律神経に全く問題が無いという人と私は出会ったことがないです。

アレルギー反応(免疫の過剰反応)を弱めていくには、自律神経が本来の活動を取り戻していくことが必要不可欠だと強く感じています。

    

だからこそ、自律神経の弱っている部分を鍛えていく必要があると感じます。

もちろん、アレルギー症状が至る所に出ていて辛い状態の時は
薬による治療を中心に症状を落ち着かせることに集中することが必要!ですね。


薬による治療で症状が落ち着いた時がチャンス!

この時に自律神経を整えておく必要があるということです。


体調が比較的整っていて
アレルギー症状も小康状態の時に
自律神経に少しずつ負荷をかけて
鍛えることが必要
ですね!


体調が比較的整っていて
アレルギー症状も小康状態の時に
自律神経に少しずつ負荷をかけて
鍛えることが必要
ですね!

  • アレルギー症状が酷い時
  • 体調が悪い時
  • 寝不足の時
  • 仕事が忙しくて休めていない時

上記の時には、自律神経には「休息」を!

少し余裕のある時には、自律神経に「負荷」を!

このようなバランスで、アレルギー症状と向き合ってもらえると改善に向かいやすい環境を作っていけると私は感じています。


下の表は、負荷と休息の一例です。
参考にしていただけたら幸いです🍀

自律神経に対する負荷と休息

自律神経に対する負荷と休息

      

新型コロナウィルスの影響で、出来ることにも多くの制限がありますが、できることを一つ一つですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

      

アレルギーとたたかう理学療法士
及川文宏
より
日本アレルギーリハビリテーション協会
アレルコア
 YouTube(アレリハちゃんねる)noteでは、アレルギー疾患や自律神経に対する理学療法についてお伝えしています。

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