月別アーカイブ: 2016年8月

「汗をかくのはなぜ?」

 

汗をかくと

・顔がテカテカしたり

・服が汚れたり

・臭いが気になったり

と日常生活において、

あんまり良いことは無いですよね。

 

ただ、なんとなく、

汗をかかないということも

健康にとっては

良く無い感じもしますよね。

 

今回は、

汗をかく必要性

をお伝えしたいと思います。

 

そもそも

 

汗にはどんな役割が

あるのでしょうか?

 

【汗の役割】

1.水分の保持

2.皮膚の温度調節

3.抗菌成分の供給

 

前回のブログ
「アトピーの人は汗をかきにくい!」
では、汗の役割について
この3つを挙げました。

 

今回のブログでは、

もう少し細かいところを

お伝えします。

 

汗の役割としては、

・汗の中には、尿素や乳酸など保湿作用のある成分も含まれています。

・汗は、感染防御に関わっている免疫グロブリンや抗菌ペプチドなど、各種サイトカインも多く含まれます。

・過剰な塩分を除去する排泄器官でもあります。(皮膚表面で、塩分を再吸収する仕組みもあります。)

・手のひらに適度に汗をかくことで、摩擦力を高め、滑りにくくしています。

・汗をかくことで、皮膚表面の微生物や細菌を洗い流すことも助けます。

このようなものが挙げられます。

 

また、

汗腺は、

・エクリン汗腺

・アポクリン汗腺

の二つがあります。

汗腺の模式図
出典:やさしい自律神経生理学 鈴木郁子(編著)

 

[エクリン汗腺]

・ほぼ全身に分布
(おでこ、脇、手のひら、足裏に多い)

・体温調節の役割と果たしている

・出る汗の99%は水分、残り1%に塩分、尿素、アンモニアが含まれる

・においはほとんど無い
(エクリン汗腺からの汗には塩分が含まれているので、皮膚の常在菌が繁殖しにくく、臭いも発生しにくい)

・こんな時にエクリン腺から汗が出ます
◯気温が高い時や運動したとき
◯緊張したときや驚いたとき
◯辛いものや熱いものを食べたとき

 

[アポクリン汗腺]

・限られた場所のみに存在する
(耳の中、脇の下、乳輪、陰部周辺、肛門周辺など)

・白っぽい色

・粘り気あり

・アンモニア、たんぱく質、脂質、ピルビン酸、糖質、鉄分などが含まれる

・汗自体にはほとんどにおいが無いものの、汗に含まれる上記の成分を皮膚に存在する常在菌が分解することによってにおいが発生する

 

汗腺の分布は以下の通り

汗腺分布

 

 

汗には、以上のような役割があり、

二つの種類の汗腺によって分泌されています。

 

次回は、

アトピー性皮膚炎にとって

「良い汗ー悪い汗」

についてお伝えします。

 

全国的に梅雨も明け、

本格的に暑い日が

続いていますね。

 

こんな暑いの中、

アトピーの症状が悪化する方が

増えています…

 

それは、

暑さで、

「たくさんの汗をかくから・・・」

だと思いますか!?

 

本当にその理由ですか???

 

「アトピーで辛い思いをしている

 あなたは

 汗をたくさんかきますか?」

 

汗をかきにく方ではありませんか?

 

アトピーに悩む人の多くが

汗をあまりかかない人です。

 

もしくは、

 

汗をかく身体の部位が

とても偏っている人です。

 

 

アトピー性皮膚炎の患者さんは

汗をかきにくく

熱が体の中にこもりやすい

人が多いです。

 

アトピー性皮膚炎と

汗をかくということが

必ず一致していたら

 

身体の汗腺の多いところと

アトピーが強く出ているところが

一致するはずですが、

一致していない場合がほとんどです。

 

汗腺の多い場所は、以下の図で表されますが、

汗腺分布

アトピーの多く認められる

肘の内側や膝の後ろが

上記の図に含まれていませんね。

 

汗が、皮膚や身体にとって

どんな役割を果たしているのかを

しっかりと知った上で、

アトピーとの関係を

考える必要があります。

 

 

【汗の働き】

汗についてまとめると以下の3つにまとめられます。

1.水分の保持

汗をかくことで角質層に水分を供給し、うるおいを与えてくれます。これは肌バリア機能を高めることにつながります。アトピーの肌は水分が不足している状態のため、水分量の保持が大切です。

2.皮膚の温度調節

汗が蒸発するときの気化熱を利用して、皮膚や体内の温度を下げてくれます。皮膚のかゆみは、体温が37℃のときにもっとも感じやすいと言われています。汗をかいて体温を下げることで、かゆみを抑えてくれる役割を果たしてくれます。

3.抗菌成分の供給

肌バリアを失ったアトピーの肌は外部からの刺激に弱く、汗に含まれている免疫グロブリンや抗菌ペプチドが肌を守ります。

 

この3つを知ると

汗をかけないということが

どういうことか分かりますね。

 

汗をかけないことで

1.水分を保持できない

→ 乾燥する

 

2.熱がこもってしまう

→ 痒みを感じやすい皮膚温である37℃となりやすい
  炎症が助長されやすい

→ 掻きむしってしまう

 

3.抗菌ペプチドが減少する

→ 免疫機能が低下する

 

このように汗をかけないことで

皮膚の免疫機能の低下を

引き起こすこととなります。

 

 

ただし、ここで注意が必要です。

汗をかいたままの放置は

アトピーを悪化させます!

 

汗をそのままにしておくと、

汗の中で、菌が繁殖したり

汗と共に出ていた老廃物を

皮膚バリアが壊れているところから

再び、皮膚の中に取り込んで

しまうことがあるからです。

 

 

汗は、上で述べた通り、

保湿

温度調節

抗菌

において、重要な働きをします。

 

んじゃ、

どうすればいいのか!?

 

 

汗をかいた後は、

長く放置はせずに

 

「シャワーで洗い流すべし!」

※この際、石けんは使わない!
(必要な油分まで取り除いてしまうため)

※シャワーが難しい場合は、濡れたタオルでポンポンと押し付けるような形で優しく汗をタオルに吸収させる!

 

暑いこの時期は、

たくさん汗をかいて

なるべく早く

シャワーを浴びましょう!!

 

次回は、

汗腺について、

詳しく説明したいと思います。